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読まなきゃ損!?「COMICO」で読める心にグッとくる韓国漫画を3つ紹介します!

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漫画アプリ「COMICO」をご存知でしょうか。どのサイトやアプリでも読める漫画ではつまらなくて、ここでしか読めないオリジナルの漫画に惹かれて、2014年にDLしてからなんだかんだ愛用している漫画アプリです。

おすすめの漫画、作家さんがたくさん存在しますが、その中でも特韓国の作家さんが描かれる漫画がアツいです…!

と言うのも、「うわ、久々に面白い漫画に出会ったんですけど…!」と猛烈に感じた作品が韓国の漫画ばかりだったもので。

「青春もの、学園もの、オフィスラブ…面白いけど、なんか物足りない…」

「もっと心にグッとくる作品が読みたい!」

そんな方におすすめな、心にグッとくる漫画をご紹介します。
ありがちな展開の恋愛漫画や少年漫画に飽きてしまった方にぜひ読んでみてほしいです!

 

韓国漫画はテーマがあって面白い

「人間」とは何か?「生きる」とは何か?ということについて最近よく考えるようになったアラサー女子のわたしです(哲学かよとか言わないw)。

自分の将来のこと、親兄弟のこと、友人や職場の人のこと…。

人間が生きていくうえで、必ず「人」と関わって生きていくことになりますが、人との関りは温かさや絆もあれば煩わしさや冷たさを感じることもありますよね。

それこそ、たくさんの人の優しさにに包まれたり、たった一人の愛に救われたり、大勢の意見や考えに流されて自分を見失ってしまったり、押し殺してしまうこともあるでしょう。

人が生きていく上で様々な困難・苦悩に出くわしたときに、自分はどんな選択をしてどんな生き方をしていくんだろう…。

そんな風に考える人もきっと少なくないと思います。

今回わたしがおすすめする3つの漫画は、人間が生きる上で一度はぶつかるであろう大きな壁、そしてそれを乗り越えるためにどう行動するのか、その時、人は何を思うのか。

そういう点からみると一層心に響くんじゃないかなあと思っています。

りんご
りんご
色んな意味で考えさせられますし、心に残る作品ばかりなのでアツく紹介していきます!笑

 

おすすめ漫画を3つ紹介

全ての人が美しい世界

ナノボットという技術によって、タイトル通り全ての人が美しい世界」が実現される世の中を描いていく作品です。

ナノボットというテーマを中心に、3つのオムニバス形式のお話となっています(元々4つのオムニバスの予定でしたが、3作目で連載終了となっています)。

どの作品も好きですが、わたしは特にシーズン1の「midnight circus(ミッドナイト・サーカス)がお気に入りです!

主人公の李・多恩(イ・ダウン)は世にいう普通の女子高生。

学校という閉鎖的な空間で、うまく生き抜くために日々様々な努力をしています。

興味がないことでも、「流行り」にはついていかないといけなかったり、周りの人間関係と力関係をみて上手に発言したり行動しないと、すぐに生きづらくなるのが学校というものです。

学校や会社などで「うまく生き抜く」ための小さな努力をわたしたちは多かれ少なかれしているのではないでしょうか。

そんなダウンは美人のクラスメイトである李・有夢(イ・アルム)に嫉妬と劣等感を感じています。

美人というだけで、努力せずとも手に入れられるものがたくさんある。

美人だというだけで周りに人や話題が集まる。

わたしはこんなに努力をして、ようやく手に入れたものがたくさんあるのに。

あの子はこんな努力を何一つしなくても、それをいとも簡単に手に入れてしまう。

ダウンは少なくともそんな風に感じています。

りんご
りんご
世の中、やっぱり可愛い子や美人さんにはついちやほやしてしまう傾向がありますよね…。その全てが良いものであるとは限りませんが…。それでも、本人が特に何もせずとも注目される(周りが勝手に注目して取り上げる)というのは、一部の人にとっては羨ましいことなのかもしれませんね。

しかし、そんな美人のアルムにも人知れず抱える悩みがあります。

アルムは芸能人ではなく、ごく普通の高校生ですから必要以上に注目されたりするのは本人だって望んでいません。

何もしていなくても注目され、ちやほやされるからこそ感じてしまう悩み。

ダウンとアルムはお互いの悩みに触れ、ぶつかっていくことになります…

最初は「美」へのこだわりがすごそうだな…と思いながらなんとなく見ていました。

けれど、読み進めるうちに学校生活で感じる閉鎖的な環境での人間関係の窮屈さや、美人への周囲の反応や扱いなど、国が違えど共感できる部分が多く、そういった点も興味深いです。

また、ダウンやアルムたちの心情の描写や、学校生活での人物の言動が丁寧でリアル。

学校・クラスという閉鎖された空間で起こるちょっとした出来事(だけどそれは当事者にとってはちょっとしたことでは済まない)に、「ああ、こんな感じになるよね…」「分かるわ~、面倒くさいよね学校(の人間関係)って…」というようにかなり深く共感できます。

現実感漂う描写に、物語が進むにつれてどんどん引き込まれていきます。

また、漫画の描き方や演出も縦読み漫画ならではの良さを活かしていて見ごたえがあります。

比喩表現にどこか背筋がゾッとするような…何とも言えない絶妙な表現をされるのも特徴ですね。

魅せ方が素敵だな…と感じます。美しい。

最終的に、ダウンとアルムが容姿や周囲の目線、扱いなどに、悩み苦しみもがきながらどのような結末を迎えるのか…!?というのが一番の見どころになっています。

最終話を迎える頃には涙なしでは読めません。

こんな展開は予想してませんでした。いい意味で裏切られます。

ぜひストーリーを見て確かめてみてください!

シーズン1(ミッドナイト・サーカス)は全18話ですが、すべて無料で読むことが出来ます。

りんご
りんご
ちなみにシーズン2では主人公が男性になります!こちらも男子の友情がアツいのでおすすめですよ~!(こちらもすべて無料です)

それでも蝶は舞う

3部で構成で、全56話。

56話しかないことに驚いてしまうほど、かなり読み応えのある作品です。

先に言っておきます、わたしの中でイチオシの漫画です。

ハンカチ(もしくはタオル)とティッシュは必須アイテムですよ!

主人公はなんと70歳を迎えたおじいちゃん「シム・ドクチュル」さん。

物語は、シムさんが幼いころに憧れていた「バレエ」を70歳を迎えてから始めようと思う…と言いだすところから始まります。

体力面や世間体を気にして猛反対する家族を押し切って、シムさんは夢だったバレリーノになれるのか!?という感じで進んでいくヒューマンドラマです。

人生・夢という、ありふれたテーマを題材にしている漫画です。

…が、正直この作品ほどこのテーマで心を揺さぶられる作品は日本の漫画を含めても他にはありません。

どこかで聞いたことがあるような、人生や夢についての話が作品の至る所で出てくるのですが、なぜか新鮮な言葉として心に響きます

それもこれも、作者さんが描く物語と「シムさん」という人物があってこそ、だと思います。

りんご
りんご
シムさん、本当にかわいいおじいちゃんで、すごくいい人。人徳カンストしてます。純粋に応援したくなるんですよね…!

第1部では年齢・体力、そして周囲からの好奇の目…という壁と戦いながらも必死に夢に食らいつき、そして純粋に夢を楽しむシムさんの姿が印象的です。

こんな風に幼い頃に漠然と憧れていた夢を、一つひとつ噛みしめるように叶えようとする姿に思わず自問自答してしまいます。

人生とは、夢とは何か?

自分が70歳を迎えたときに悔いを感じないように、わたしは今現在を大切にしているだろうか?

自分の今の生き方を改めて考えさせられます。

とにかくまずは何も言わずに22話まで読んでいただきたい。

ここから話の展開が一気に変わります…シムさんも、家族も、バレエ団のメンバーも。

というのも、順調(?)にバレリーノ(バレエをする男性のこと)に近づいていくシムさんにはとある事情があったのです。

はい。2部からは怒涛の展開が待っています…!むしろ2部からが本番です。

2部からのしんどい展開に毎回泣かされ、でも心が温まっていく…いやでもつらい。

どうかシムさん頑張って…!!と応援せずにはいられません。

 

また、もう一人の主人公と言ってもいい、「イ・チェロク」という青年の存在も物語とシムさんに大きな影響を与えていきます。

こちらはバレリーナだった母親を亡くしてからバレリーノを目指すガチ勢です。

けれど、彼の父親は反対していて、それもあってあまり自分に自信が持てず「バレエを続けても良いのか?」と悩んでもいます。

そんなチェロクがバレエ初心者のシムさんの指導をしていくことになります。

最初はちょっと可愛げのないひねくれた子ですが、物語が進むにつれて彼の人としての成長にも注目したいです。

りんご
りんご
シムさんを見守り指導する若者チェロクの優しさにただただ涙…。なんて言うか、チェロク…好き…(笑)。

バレエはよくわからないし、あんまり興味ないなあ…と思うかもしれませんが、バレエに興味がなくても楽しめるし、考えさせられる漫画です。

りんご
りんご
わたしもバレエはまったく分かりませんが、作品を読むにあたって問題は全くなかったので大丈夫です!けど、バレエを踊る描写は圧巻ですよ!作者さんの画力も素晴らしいです!

登場人物一人ひとりが感情のある人間で、それぞれ悩み苦しみ、「夢を追い、生きる」ということを感じさせてくれます。

さらに家族、そして人のつながりってこんなにあたたかいんだな…、主要な人物だけじゃなく、アイツもコイツもみんな幸せになってほしいと強く願わずにはいられません。

夢がある人はもちろん、夢を諦めそうな人、夢なんてないと思っている人にも読んでほしい。

若者だけでなく、無我夢中で生きてきた大人が読んでも心動かされること間違いなしです。

りんご
りんご
実はブログを始めたのも、この「それでも蝶は舞う」を読んで心を揺さぶられたからなんです…。シムさんとチェロク、そしてこの漫画に登場する人々の真摯な生き方に本当に胸をうたれました。自分がしたいことを大事にしよう、後悔しない生き方をしようとこんなに思えたこの漫画に感謝です。

読後感は感無量…でしょうか。

感動と同時に綺麗すぎないリアルさを表現したストーリー・作画共に完成されたCOMICOイチの名作だとわたしは思います!

ここ数年で日本の作品を含めても一番心を揺さぶられた素敵な漫画です。

この漫画が国境を越えて広く人に読まれてほしい。本当にそう思います。

ちなみに、1話から読み進めての最終回はとにかく魅入る上に涙腺崩壊待ったなし(むしろ泣かずに見られたらすごい)なので、自宅でじっくりと読むことをおすすめします。

りんご
りんご
コメント欄で会社や電車で読んで涙腺崩壊、後悔している人多数なのでご注意ください…!(笑)

 

彼女の沈清(シン・セイ)

こちらは2019年9月現在、COMICOで連載中の漫画です。

韓国(朝鮮)で古くから伝えられる民話「沈清伝」をモチーフにしたお話。古典説話とされているので、かなり古い時代背景かと思われます。

分かりやすい言葉で言えば、封建時代そんな時代の中で悩み、苦しみながらも生きる女性たちの姿が描かれています。

目の見えない父と暮らす沈清(シン・セイ)は物乞いをして日々なんとか生活しています。そんな物乞い少女のセイはある日の夜、川で溺れかけている若い女性を助けます。

そこからセイと若い女性(後の大臣の奥様)はなんだかんだで時間を共にし、心を通わせていくのですが、同時に大きな災いが村を襲い、二人はその渦中に巻き込まれていきます…。

主人公のセイはセイで、生まれた時から物乞いでビンボー。周りの人からも煙たがられ、寺へのお供えと生きることに精一杯。

一方ヒロイン(?)の奥様は、見知らぬ村に一人で嫁ぎ、夫(祖父と孫ほど年が離れている)が新婚初夜に倒れ、夫の息子夫婦や村人から疑いの目を向けられます。

そして、基本的に時代背景から作中では女性は苦しい立場にあります。

見どころは主人公のセイとヒロイン枠(?)の奥様が対照的な存在だけど惹かれあう様子が、微笑ましくて見てるこっちがむふふ…。ってなっちゃいます。

二人が仲良く楽しくしていることが、この作品での一番の癒しなので、「もっと仲良くていいのよ!」と言いたくなるくらい。

しかし、話が進むにつれてセイと奥様はどんどん村人や屋敷に住む権力者たち…いや、この時代そのものに追い詰められていきます。

セイはかなり現代的な考え方をする子で、読者と同じような目線でこの封建時代を生きています。

「女だからってあれもこれもしちゃいけない、我慢しなくちゃいけない…。そんなのおかしい!」

現代を生きるわたしたちであれば、当たり前のようにそんな声を上げることが出来ますが、この時代の女性たちは、心の中でそんな疑問を抱きつつもそんなことをは口が裂けても言えなかったのでしょう。

奥様やこの漫画に出てくる女性たちは「この時代の女性の在り方」を受け入れるしかなく、心が痛くなる場面もあります…。

物語冒頭の沈清伝の流れからすると、セイは、奥様は今後どうなってしまうのか…。

二人が、この物語に登場する苦しい立場にある女性たちが笑って物語を終えることが出来るのだろうか…?

という、なかなか重いストーリーになっています。今後の展開が気になって仕方がありません…!

りんご
りんご
コメント欄でも色々な感想がありますが、改めてわたしたちが生きるこの時代が「生きやすい世の中」になってきていることに感謝しなくてはいけないな…と感じさせられます。同時に、苦しい時代を生きたセイたちのような女性に恥じない生き方をしていきたいなと…思ったりします。

色々と考えさせられるお話、そして美しい作画共に必見です!シリアスな雰囲気がお好きな方はぜひ!

 

まとめ

「全ての人が美しい世界」と「それでも蝶は舞う」は完結作品なのでどちらも結末を知っているからこそ、おすすめできる作品です。

「彼女の沈清」については連載中につきまだ結末が分かりませんが…どうかハッピーエンドであってほしいと願うばかりです。

それぞれの作品の主人公たちが悩み苦しみ、だからこそつかんだ幸せや夢がわたしたち読者への勇気や希望に繋がると思うと、漫画っていいなあ…としみじみ感じます。

韓国の作家さんの漫画も近頃増えつつありますので、もっともっと素敵な作品が増えていってほしいですね!